INTO THE FOREST は、現在準備中です。

梼原町の中心にある三嶋神社。
地元の祭礼に欠かせない大事な場所で、一千余年の歴史を引き継ぐ津野山神楽が舞い継がれている。
町の中心部から梼原川を渡り神社に入るには、立派な木橋をわたっていく。
この木橋は、梼原が木をつかって公共建築を作っていく覚悟の象徴でもあるように感じていて、
梼原町の景観計画は、「木と水をいかした、やすらぎともてなしのあるまちなみづくり」。
まさに、そのシンボルであると思う。
町の中でどこが一番好きかとと聞かれれば、私はこの木橋だと思う。

今年2024年、この三嶋神社の周辺林の整備が行われている。
当社も関わる、MISHIMA PROJECT
三嶋神社の背後の森は、これまで手付かずで、スギ・ヒノキ・マツが大木となり鬱蒼としていた。主伐期は超えている。
山の仕事をするには常にマンパワーが足りないので、手付かずの森になっていく。ここ三嶋神社とて例外ではない。
それを、今年はと、MISHIMA PROJECTとして、地元の林業家と若手のチームで組んで整備作業をおこなった。
どのような立地条件に、どの種が、どれくらいのサイズで生育しているか記録をとってもいる。
この後は、町内で育てられた苗木を植えていく。伐採した木は、市場にもっていく。
そうすると、どこの木かは特定できなくなり、ここ梼原・三嶋神社でのストーリーは埋もれていってしまう。

今回、私たちは、地元の川上製材さんの協力を得て、丸太を輪切りにしてみることにした。
「ウッドプレート」
あるようでなかったサイズと形。
現場でダイナミックに木を切る私たちがやってみたいと思った男前なサイズ感である。
これは実際にやってみるとわかるが、片手間にできるこのサイズと形ではない。
どこかの誰かのニッチなニーズとマッチするといいなと思う。
まだ見ぬアイディアと共に、この木を活かしてくれたらこんなに嬉しいことはない。
森林はまだまだ自分たちの生活を豊かにしてくれるはず。
その掘り起こしにワクワクしながら
そこで働く人たちの生業が立ち居ゆく繋がりになればと想いを込めて